slowjoggerのブログ

徐走人の雑記帳

マイナ保険証:「医療情報についての同意・不同意の確認方法」に関する詐欺的仕様変更

投稿日:2024-11-04

<マイナ保険証の「医療情報についての同意・不同意の確認方法」>

 最近、マイナ保険証の「医療情報についての同意・不同意の確認方法」が変更になったらしい。私はマイナ保険証登録をしているが、1度しか利用していないので知らなかった。

10月から「全情報の提供への同意を誘導する仕組み」に仕様変更
https://news.yahoo.co.jp/articles/b7e048b481d2c2d340ddc8ee075394d1db592d01?page=2

 この変更後の仕様を考えた役人は、「複雑だった同意が簡単になりました」とメリットを強調するだろうが、この仕様変更は、マイナ保険証利用者を「医療情報に関して“すべて同意“に誘導する罠」だと思う。

<「医療情報に関して“すべて同意“に誘導する罠」だと思う理由>

(1)この仕様変更を考えるときに考慮すべきことは、以下だと考えられる。
①同意・不同意を確認するのだから、同意・不同意の選び方に優劣があってはならない。
②今までの細かい個別の同意・不同意も選択できるようにする。
③誤って操作してしまったときに、元に戻りやり直せるようにする。
(2)前項に挙げた考慮した場合、以下のような仕様が、普通でありかつ妥当だと思う。
①最初の選択肢は、“すべて同意“・“すべて非同意“・“個別に同意“の3つ。
②“個別に同意“を選んだ場合は、今までの仕様と同じように個別に同意・不同意を選ぶ。
③重要な同意・不同意事項なので、最後にこの選択で良いかを確認し、もう1度やり直したい人には前に戻れるようにする。
(3)(1)と(2)で検討した本来あるべき仕様と比較して、“優秀な“役人が考えて作った仕様はどうか?
①同意・不同意の選び方に優劣がある。
②不同意は最初の選択肢に現れないだけでなく、“個別に同意“の中にひっそり隠れている。
③一旦、同意を選んでしまうと後戻りはできない。

<「マイナ保険証推進≒蟻地獄の巣」説>

 ここまで読んでくれた皆さん、“優秀な“役人が作ったこの仕様をどのように考えるだろうか?素晴らしい仕様だろうか?酷い仕様だろうか?
 私には、「医療情報に関して“すべて同意“に誘導する罠」にしか見えない。罠としては、優秀だと思う。しかし、罠に落とされる身にとっては最悪である。
 今まで、マイナ保険証に関する私の記事の中で何度も紹介してきたが、今回も紹介したい。今まで紹介した罠に加えて、新たに「医療情報に関して“すべて同意“に誘導する罠」が加わったことになる。

マイナ保険証に対する私の方針
https://slowjogger.hatenablog.jp/entry/2024/09/30/082640
マイナ保険証:「使い勝手が現行の保険証並に良くなるまでは、現行の保険証または資格確認書を使ってやるぞ!」(その1)
https://slowjogger.hatenablog.jp/entry/2024/10/04/074512
マイナ保険証の登録解除を書面でしか受付けない理由らしきもの
https://slowjogger.hatenablog.jp/entry/2024/10/26/122014

 徐走人が立てた仮説である「マイナ保険証推進≒蟻地獄の巣」説に従って、マイナ保険証推進と蟻地獄の巣が似ていることをイメージ図で表示してみた。以下の通り。

様々な餌や罠に操られ風前の灯火となった徐走人の命

https://docs.google.com/spreadsheets/d/1ZgUf3Ac0wbRu2Ez5FepyA-2Tj-FHRi_8kFy8gn4BN0M/edit?gid=0#gid=0

<追伸>

 この記事を読んだ方でマイナ保険証を利用している人は、医療情報についての同意・不同意の確認をする度にこの記事を思い出してくれたら嬉しい。