slowjoggerのブログ

徐走人の雑記帳

Suica:チャージ上限金額エラー[0A043071]

投稿日:2023-11-06 更新:2023-11-06

Garmin SmartWatch修理の後始末>

 最近、利用しているGarmin SmartWatchにバッテリー関係の不具合が発生して、検証&修理依頼したことを報告した。
https://slowjogger.hatenablog.jp/entry/2023/10/29/113926

 修理の後始末の1つとして、Suicaの再設定がある。再設定というより、以前使っていたSuicaは解約と払い戻しをしているので、新たにSuicaを発行する形になる。
 Suicaはチャージ上限金額として、初回発行時のチャージ金額は上限5000円、一定期間の利用後にGarminバイス内の残額と合わせて最大20000円までチャージ可能という規則がある。さらに、モバイルSuicaの場合には、「言うに言われぬ規則」があるらしい。
https://support.garmin.com/ja-JP/?faq=7Wv62o5aT1ALnBWES17XO6
 
===Garmin PayのSuicaチャージ上限金額の規則(ここから)===
初回発行時のチャージ金額は上限5,000円です。
クレジットカードでのチャージに関しては一定期間のご利用後にGarminバイス内の残額と合わせて最大20,000円までチャージ可能です。

なおモバイルSuicaでは一定期間にご利用いただけるクレジットカードでのチャージ上限額を設けております。
交通もしくはお買いものでの一定期間のお取引状況に応じてモバイルSuica側で上限額が変更されます。
お急ぎの場合には店頭や駅券売機にて現金チャージをご利用ください。

※チャージ上限額が変更される時期や詳しい条件などはセキュリティの観点からモバイルSuica側で公開されておりません。
===Garmin PayのSuicaチャージ上限金額の規則(ここまで)===

<「言うに言われぬ規則」を探るちょっとしたテスト>

 「言うに言われぬ規則」が気になる。やるなと言われれば、やってみたくなる。見るなと言われれば、覗きたくなる。そこで、どの時期にどのような金額のチャージが失敗するのか、ちょっと試して「言うに言われぬ規則」らしきものを探ってみることにした。
 なお、チャージするクレジットカードはすべて同じもので、還元率2%のために、日曜日にTカードPrime経由でチャージしたAnaPayプリペイドカード。


2023-10 -28
最初に4625チャージ
新規発行 1000
チャージ履歴 400+225+3000
1000円チャージ 失敗 5000円の制限

2023-10 -28〜2023-11-02
毎日1回
1000円チャージ 失敗

2023-11-03 バスに4回乗車で1200円利用
チャージ残額 3425円
この日は利用したので、1回利用ごとに
1000円チャージ 失敗

2023-11-04 Suica発行から1週間
1000円チャージ 失敗 その他の制限★1
100円チャージ 成功 3525
500円チャージ 失敗
100円チャージ 成功 3625
300円チャージ 失敗
200円チャージ 失敗
100円チャージ 成功 3725
100円チャージ 失敗 その他の制限★2
10円チャージ 失敗 その他の制限★3
(時間をおいて)
1000円チャージ 成功 4725 めでたくチャージ成功★4
700円チャージ 成功 5425
10000円チャージ 成功 15425
5000円チャージ 失敗 20000円の制限

<考察>

 前節の「その他の制限★1、★2、★3が「初回の5000円の制限」でも、「20000円の制限」でもない。「言うに言われぬ規則」の1つなのだろう。
(1)その他の制限★1
 残高3425円の状態で1000円チャージしようとしたのだから、明らかに「初回の5000円の制限」ではない。「4000円の制限」はないだろう。前日のバス利用4回利用では、「お前はまだ信用できない、もっと利用回数を増やさないとチャージは許さん。」という判断だろうか?
(2)その他の制限★2
 「その他の制限★1」の洗礼を受けた徐走人は、1000円がダメなら100円ではどうかと思い、試してみた。3回は成功したが、4回目でエラーになった。100円を10回繰り返せば、「その他の制限★1」の仇を討てると思ったのだが、そうは問屋が卸さなかった。「セコいことはするな、この若輩者め!」ということだろうか?
(3)その他の制限★3
 「その他の制限★2」の洗礼を受けた徐走人は、100円がダメなら10円ではどうかと思い、試してみた。ダメだった。「顔を洗って出直して来やがれ。」ということだろうか?万策尽きた。待つしかないか?
(4)めでたくチャージ成功★4
 10円チャージも失敗した同じ2023-11-04に、顔は洗っていないが時間を空けてから、1000円チャージを試したら成功した。その後、15000円を超えるまでチャージできた。メデタシ、メデタシ。

 2023-11-04はSuica発行の2023-10 -28から丁度、1週間になる。1週間という期間は何らかの意味を持つのではないかと考えて、少し詳しく調べてみた。2023-10 -28のSuica発行を何時に行ったのか、2023-11-04の「めでたくチャージ成功」が何時だったのかは覚えていないが、7×24時間経過で制限が通常のものに変わるのではないかという仮説ができた。

<結論>

 前節の「7×24時間経過で制限が通常のものに変わるのではないかという仮説」が事実かどうか分からないが、Suicaを発行したら1週間は気長に待とう。待てば海路の日和あり。ただし、Suica発行後にすぐに遠出やチャージ残高以上の支払い予定がある場合は、「店頭や駅券売機にて現金チャージをご利用ください」ということになる。
 この記事で紹介したチャージ上限金額エラーは、Garmin PayのモバイルSuica[より正確に言うとウェアラブルSuica?]で発生したものだが、他のモバイルSuicaでも発生すると考えられる。というより、この仕様はGarminではなくJR東日本発行のSuicaそのものの仕様だと思う。なので、この記事は他のモバイルSuicaでも参考になるだろう。ただし、エラーコードは異なるかも知れない。

<仕様改善の提案> 2023-11-06追加

 Suicaのチャージ上限金額規則について、JR東日本に仕様改善を提案または要望したい。

「※チャージ上限額が変更される時期や詳しい条件などはセキュリティの観点からモバイルSuica側で公開されておりません。」というセキュリティ上の理由で、制限の詳細を明らかにしていない方針は理解できるが、もし以下のような規則を明示したときに、セキュリティ上でどのような危険が発生するのだろうか?
(1)Suica発行後、1週間[7×24時間]経過するまでは、以下の制限がある。
①残高を含めて5000円を超えるチャージはできない。
②残高を含めて5000円を超えないチャージであっても、交通もしくはお買いものでの利用回数がnn回に満たない場合、チャージできない。[nn:実際に制限している回数]
③残高を含めて5000円を超えないチャージであっても、交通もしくはお買いものでの利用金額がyy円に満たない場合、チャージできない。[yy:実際に制限している金額]
(2)以下の「仏の顔も三度まで」規則がある。
 100円チャージを繰り返すと3回目までは許すが、それ以降は10円チャージでも許さない。[実際にそんな規則が存在するかは不明]

 徐走人の頭では、これらの規則が明記されていたとしても、セキュリティ上の問題が高まるとは思えない。セキュリティ上の問題がない範囲で構わないので、制限を明確にして欲しい。