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徐走人の雑記帳

マイナ保険証∶「手続きなしで高額療養費の限度額を超える支払いが免除される」は詐欺的宣伝

投稿日:2025-11-10

<まもなく健康保険証が使えなくなる>

 あと20日少しで健康保険証が使えなくなる。姑息なやり方で「2025年3月末まで使える」などとしているが、これも必ず使えるという訳ではなく、政府が医療機関などに「お願い」している曖昧なルールであり、医療機関などが拒否することもできる。要は、「原則2025-12-02からは健康保険証は使えなくなる、文句は受付けない」ということである。
 このように強引に健康保険証を廃止してマイナ保険証推進を進めてきた政府であるが、「マイナ保険証なら高額療養費の支払い免除」というメリットに関して、姑息かつ詐欺的な宣伝であることが判明した。そこで、本記事ではその姑息さと如何に詐欺的であるかを説明する。
 

<「マイナ保険証なら高額療養費の支払い免除」>

 厚生労働省やデジタル庁などが大々的に宣伝しているマイナ保険証のメリットの1つに、「手続きなしで高額療養費の限度額を超える支払いが免除される」がある。
 
マイナンバーカードの健康保険証利用のメリット|厚生労働省
https://share.google/XQxwmTUtLGbDabLWm

 今回、この大々的宣伝が如何に姑息かつ詐欺的宣伝であるかを示したい。

<この記事を読む上での注意点>

 通常、詐欺というものは自分の都合の良いほうに騙される人を誘導するものである。従って、明らかな嘘をついてしまうと、これは嘘だなと思われて失敗することになる。そこで、明らかな嘘ではなく、ところどころに事実を織り込みながら、騙す上で都合の悪いことは言わずに人を誘導することになる。
 「手続きなしで高額療養費の限度額を超える支払いが免除される」についても、明らかな嘘はない。ほぼ事実に極めて近いことを言っている。それなのに、何故詐欺的なのか?それは、本来ならば一緒に伝えなければならないことを敢えて言っていないからである。
 なので、この記事を読む上での注意点としては、敢えて言っていないことは何かに注目する必要がある。
 

<この記事を書く上で参考にした記事>

 この記事を書く上で参考にした記事は、以下の通り。

マイナ保険証なら「高額療養費の支払い免除」と聞いてたのに、実は「現行の保険証でも同じ」って本当ですか!? 窓口で“限度額を超えた分”を払うと思っていたのですが、どういうことでしょうか?(ファイナンシャルフィールド) - Yahoo!ニュース
https://share.google/aU4DWRi1aKqxEk0qE

<敢えて言っていないこととその理由らしきこと>

 前節で紹介した記事を読むと、「高額療養費の支払い免除」に関して、以下を言っていない。
① 健康保険証でも資格確認書でも同様に対応してもらえる。
② マイナ保険証で「認定証」は不要というが、健康保険証や資格確認書でも同様である
③ オンライン資格確認システムを利用すると、限度額適用認定証の準備が不要となる。これはマイナ保険証だけでなく、健康保険証でも資格確認書でも可能である。
④ マイナ保険証がない人なら、健康保険証や資格確認書を提示して「オンライン資格確認で限度額情報を利用して欲しい」と伝えれば良い。

 利用者にとって重要と思われる上記のことを言わないのは、何故だろうか。考えられる理由としては、以下がある。
①利用者が知ってしまうと、マイナ保険証推進が進まない。マイナ保険証推進が至上目的なので、これはマズイ。
②マイナ保険証なら簡単で、健康保険証や資格確認書では簡単でないことを強調して、マイナ保険証に誘導したい。
③「高額療養費の支払い免除」は、オンライン資格確認システムがあれば利用可能なものであるが、それをマイナ保険証でなければならないものと思い込ませたい。

<他人の手柄を自分の手柄とする」をことわざなどで表現してみる>

 本来、オンライン資格確認システムが持つメリットを、あたかもマイナ保険証が持つメリットかのように思い込ませることを、ことわざなどで表現するとどうなるかを考えてみた。
(1)人の褌で相撲を取る
 人の褌または褌の持ち主が、オンライン資格確認システムである。借りたか盗んだか不明だが、その人の褌を付けて相撲を取った人が、マイナ保険証になる。
(2)漁夫の利
 漁夫がマイナ保険証になり、利は「多くの人を健康保険証や資格確認書よりマイナ保険証のほうが便利そうと思い込ませる」ことか。
(3)ネコババ
 ネコババする人がマイナ保険証になり、ネコババされる人がオンライン資格確認システムになる。
(4)針小棒大
 ほとんどオンライン資格確認システムが持つメリットであるのにも拘わらず、マイナ保険証自身が持つメリットであるかのように宣伝する。「高額療養費の支払い免除」という機能についての貢献度は針程度に小さいのに、丸太ん棒のように大きく太く見せかける。
(5)おんぶに抱っこ
 「おんぶに抱っこ」する側がオンライン資格確認システムで、「おんぶに抱っこ」される側がマイナ保険証になる。なお、オンライン資格確認システムが「おんぶに抱っこ」してあげると申し出た訳ではなく、マイナ保険証が勝手に「おんぶに抱っこ」させたものと思われる。

<オマケ>

 マイナ保険証に関する詐欺的手法について、もっと知りたい方は以下も参照のこと。
(1)マイナ保険証:あなたは政府の詐欺的な広報に騙されていませんか?
https://slowjogger.hatenablog.jp/entry/2024/11/28/081907
(2)マイナ保険証:「医療情報についての同意・不同意の確認方法」に関する詐欺的仕様変更
https://slowjogger.hatenablog.jp/entry/2024/11/04/073144
(3)マイナ保険証の登録解除を書面でしか受付けない理由らしきもの
https://slowjogger.hatenablog.jp/entry/2024/10/26/122014
(4)「マイナ保険証一本化」と「技術の進化」との根本的違い
https://slowjogger.hatenablog.jp/entry/2024/12/05/075959