slowjoggerのブログ

徐走人の雑記帳

日本通信&povoのデュアルSIM運用:データ通信切替操作の簡素化

投稿日:2023-03-06

<デュアルSIM運用時のデータ通信の切替>

 デュアルSIM運用をしていると、たまに切替をする必要がある。SIMの切替は難しい操作ではないが、設定アプリを起動して何度かタップ操作が必要になり面倒である。先日、povo2.0の低速通信の状態でクリエイトでauPay支払いをしようとしたら、電波の状態が悪いのかバーコードが表示できなかった。仕方なく日本通信に切替えたが、手間取ってしまった。後ろに人は並んでいなかったが、対応した薬剤師の人には迷惑を掛けてしまった。そこで、データ通信切替操作の簡素化ができるようなMacroDroidマクロを作ってみたい。

<MacroDroid利用によるSIM切替の簡素化>

 この機能を利用できるのはAndroidスマホのみである。また、MacroDroidをインストールする必要がある。MacroDroidについては、以下を参照のこと。
https://japanize-app.com/macrodroid.html
https://slowjogger.hatenablog.jp/entry/2021/11/28/221044

 このマクロを利用するために必要な事前準備は次の通り。
事前準備1:MacroDroidをインストールする。
事前準備2:MacroDroidを起動し、以下を行う。
①テンプレート機能でマクロ「povoデータ通信」を検索し、ダウンロードする。
②テンプレート機能でマクロ「DOCOMOデータ通信」を検索し、ダウンロードする。
事前準備3:設定アプリを起動して、「ユーザー補助」の以下の設定をオンにする。
①MacroDroid
②MacroDroid UI画面操作
③MacroDroid 音量ボタン操作検知

<データSIM切替方法>

(1)povoデータ通信に切替える場合
 ①音量UPボタンを長押しする。
 ②表示された切替確認ダイアログで切替える。

 表示される切替確認ダイアログの例は、次の通り。

(2)日本通信データ通信に切替える場合
 ①音量DOWNボタンを長押しする。
 ②表示された切替確認ダイアログで切替える。

 表示される切替確認ダイアログの例は、次の通り。

<SIM切替の簡素化前後の操作手順比較>

 以下の通り。povoに切替える場合を示す。

https://docs.google.com/spreadsheets/d/1ebK18Hh85_Zsl4Sfu4-cLSJABvuNyhlzfM6eYO7FUjU/edit#gid=0

<マクロ「povoデータ通信」の仕組み>

 トリガーとして、以下を登録している。
①音量UPボタンを長押し

 アクションとして、以下を実行する。
①設定アプリを起動する。
②テキスト「ネットワーク」を探してタップする。
③テキスト「SIM」を探してタップする。
④テキスト「povo」を探してタップする。
⑤テキスト「モバイルデータ」を探してタップする。

 なお、次の画面が表示されるのを待つため、各ステップ毎に1〜2秒間だけスリーブするようにしている。

 実際のアプリを以下に示す。

<マクロ「DOCOMOデータ通信」の仕組み>

 操作ボタンやクリックするテキストが違うだけで、『マクロ「povoデータ通信」の仕組み』とほぼ同様なので、省略。

 実際のアプリを以下に示す。

<動作確認した端末や環境>

①端末:Pixel5
Androidバージョン:Android13
③MacroDroidバージョン:v5.30.7 Pro

<注意事項>

(1)設定アプリの「ユーザー補助」の設定がオンになっているにもかかわらず有効にならない場合は、一旦オフにしてから再度オンにしてみる。
(2)アップロードしている実際のマクロでは、ダイアログ表示時に「設定変更するクリック動作」も行っているが、これは正常に機能するかどうか分からないので、ダイアログ表示までを仕様としている。私の環境では、設定変更まで問題なく実行できている。もし設定変更まで実行させたければ、クリックする座標を調整すると上手くいくかも知れない。
(3)以下の理由などから、このマクロが正しく動作しない可能性がある。
Androidのバージョンの違いにより、上記のアクションでは切替確認ダイアログに辿りつけない。
スマホの性能の違いにより、1〜2秒間のスリーブでは次の画面が表示できなくて、途中の画面で止まってしまう。
 もし、このような理由で上手く動作しない場合は、ダウンロードしたこのマクロを改造して、自分の環境に合うように試して欲しい。

<その他>

(1)操作[タップ]数でいうと、6操作[タップ]が1操作[ボタン長押し]のみか、+1操作[タップ]になる。つまり、操作数が1/6または1/3に削減されることになる。
(2)今日、西友で買物をして楽天ポイントのバーコードを出そうとしたら、なかなか表示できなかった。DOCOMOデータ通信マクロ[音量DOWNボタンを長押し]で、素早くバーコードを出せた。めでたし、めでたし。
(3)これ以降今日は高速通信を使う予定はないので、西友の買物の直後に今度はpovoデータ通信マクロ[音量UPボタンを長押し]でpovoの低速通信に戻した。西友の買物で利用した高速データ通信量[つまり、本日の総データ使用量]は、4MBだった。
(4)MacroDroidマクロの作成者にとっては、切替確認ダイアログのボタン名称を変更して貰えると嬉しい。現状は、ダイアログ中に現れる説明文にボタン名称と同じものが含まれているため、テキスト内容によるクリックが使えない。そこで、以下のようなボタン名称に変更すれば、テキスト内容によるクリックが使えるようになる。
①実行②OK③切替④変更